まずはプロフィールをご一読下さい。 アメリカ陸軍航空隊A-2フライトジャケット、第二次世界大戦で使用された当時物実物です。製造メーカーはWILLIS & GEIGER INC。所有者が所属していた部隊はイギリスに駐屯していた第8航空軍第531爆撃飛行隊です。タグの表記サイズは42。以下は実測での各部寸法です。 着丈／56cm 身幅／60cm 肩幅／53cm 袖丈／58cm 裾幅／45cm ボディ 左肩に第8航空軍の手描きウイングエンブレム。ウイングは長いタイプ。左胸に雲の上から爆弾を投げようとしているドナルドダックの手描きペイント。その上にレザーネームタグを取り外した跡。本体は自然な色落ちやわずかなシミ、襟回りの黒ずみがあるものの革質は良好。ひび割れや破れは無し。十分なしなやかさを保っています。 ジッパー オリジナルとは異なるスライダーの大きな後年のタロン製に交換されています（6枚目の写真）。動きには問題無く極めてスムーズです。 ライニング オリジナルですが、左右に内ポケットが新設されています（9枚目の写真）。タグは文字の多くが抜け掛かっていますがWILLIS & GEIGERの文字は判読できます。裾近くにわずかなスレと直径数ミリの小さな穴がいくつか見られます。 袖リブ 右袖リブの取り付け部に一カ所、先端部近くに一カ所。それぞれステッチのわずかなほつれがあり、広がらない様に糸でかがってあります。左袖リブにダメージはありません。 裾リブ ダメージはありません。 以上の現時点でのコンディションを総合すると、おそらくはまずオリジナルジッパーが壊れ交換と同時に内張ライニングへの内ポケット加工を実施。各リブは一見オリジナルですがコンディションが良すぎることを考えるとこちらも同時に純正官給品に交換したものと推測できます。 左胸のドナルドダックのペイントはウォルト・ディズニーがノーズアート用として公式に公開した原画に基づいています。最後の写真は過去に訪問したオハイオ州デイトンのUSAFミュージアムで開催されていたノーズアート展での展示物だったウォルト・ディズニーのコピーライトマークとサインが記されたオリジナル原画です。スコードロンが特定されているペイント付きA-2は世界的に見ても極めてレアなコレクターズアイテムであると同時に博物館級アイテムでもあります。

WWII Government Issue A-2 Jacket(Long) – Sierra Hotel Aeronautics

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